フロリダ州の動物管理局は、迷子になったペットの飼い主に対して、どうにかしてペットを取り戻したいという飼い主の切実な想いを悪用した詐欺に気をつけるよう注意を促している。
詐欺の手口として多いのは、動物管理局やシェルターのスタッフを装い、迷子になったペットが見つかったと飼い主に電話で伝え、ペットを無事に返すための金銭を要求するやり方だ。
迷子になったペットの詳細や連絡先をネット上で公開している人はとくに狙われやすい。
動物管理局は「私たちを名乗る人物に送金したり、口座やクレジットカードの番号を教えたりしないでください。迷子になったペットがいる場合は、SNAPのウェブサイトにペットを掲載し、毎日チェックするようにしてください」と、個人で情報を拡散するよりも、迷子ペット捜索のサービスを利用することを勧めている。
詐欺師はあらゆる迷子ペット情報サイトをチェックし、個人情報を掲載している飼い主をターゲットにして金を要求しているようだ。
ニューズ&オブザーバー紙によると、ノースカロライナ州ウェイク郡でも先月、同様の詐欺事件が発生している。アニマルセンターの職員を名乗り、ペットが行方不明になっている飼い主に電話をかけ、ケガを負ったと言って緊急手術の費用を要求した。
ニューズウィーク誌は以前、行方不明のハスキーを見つけたと連絡してきた詐欺師に狙われたという女性の話を報じた。犬を返すために400ドルを支払えという要求を女性が拒否すると、詐欺師はまったく実在しない女性の「妻」に不倫を暴露すると脅したそうだ。
日本でも同じような詐欺が起きてもおかしくない。迷子のペットが心配だからといって個人情報は決してネットやチラシなどで公開しないのが賢明だろう。