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34年連れ添ったワニを州に没収された男性の悲痛な訴え


ある日、ニューヨーク州に住むトニー・カヴァラーロが郵便局から戻ると、自宅はまるで テロリストの家宅捜索のように武装した警官が群がっていた。

ドライブウェイにはショットガンを持った男が2人。警官たちが去った後、トニーさんが愛してやまないペットのワニは姿を消していた。
警官たちは、トニーさんが所持するワニの飼育許可が失効しており、公衆を著しく危険にさらしていたという理由でワニを捕獲してほかの動物施設へ収容したのだ。

トニーさんは1990年に、生後2ヶ月だったワニの「アルバート」を飼い始めた。現在アルバートは34歳で、トニーさんが自宅に作った特別な囲いのなかで暮らしている。
アルバートは赤ちゃんのときからトニーさんと彼の母親に育てられたので、野生のワニのような凶暴さはまったくなく、トニーさんが犬を飼っていたときはその犬と一緒に寝ていた。


「彼は優しい巨人です。いま彼がどこにいるのか心配でなりません。プールが好きで、枕が好きで、毎日の日課があるアルバートは今、彼にふさわしい環境にいないでしょう。ここが彼の家なんです」とトニーさんはアルバートを心配し、どうにか取り戻したいと訴えている。
アルバートのニュースはSNSで#FreeAlbertのハッシュタグとともに広まり、トニーさんを支持する声や電子署名が世界中から集まっている。

ニューヨーク州環境保護局によると、問題になっているのは許可証の失効とワニと一般市民の接触だという。「ニューヨーク州では、環境保全局(DEC)の許可がある場合を除き、ワニを含む危険指定動物の所有は禁止されています」と、当局は電子メールでFox News Digitalに語っている。
「このケースでは、ワニを所有する前所有者のライセンスは2021年に失効し、更新されなかった。また、この危険な動物が人間と接触せず、人間や動物に脅威を与えないことを保証する特定の条件を満たしていないと判断した」と、トニーさん側の不備を指摘した。

アルバートが連行された理由として大きいのは、トニーさんが一般の人々に自分のペットと泳いだり写真を撮ったりすることを許可していたからである。
それに対しトニーさんは、「アルバートと触れるのは一般人ではなく仲の良い友人たちだけだ。アルバートを知っている人はみんな、彼が地球上で一番大きな赤ん坊だと知っている。彼の舌の上に手を置いても噛んだりしない」と反論した。

トニーさんは現在、弁護士をたて、法的手段によってアルバートを取り戻す準備をしている。地域の人々もトニーさんを助けるためのミーティングを開いたり、 "Free Albert "の看板やTシャツで運動の輪を広げている。
飼い主の信念と地域やネットの声が、頭の固い役人たちの心を変えることができるか...。今後の動きに注目が集まっている。

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