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謎の感染症で瀕死の犬を救った「意外な薬」とは?


アメリカの多くの州で犬が次々と謎の感染症にかかっている。その感染症によってCIRDC(犬伝染性呼吸器官疾患複合体)を発症すると、肺炎、鼻水、だるさ、食欲不振などの症状が現れ、死に至ることもある。

カリフォルニア州に住むオリバーさん夫妻が飼っているゴールデンレトリバーのアイクも、ドッグショーでほかの犬と触れ合ったことで感染し、深刻なCIRDC症状に苦しんでいた。

アイクは全米でレトリバー部門トップ5に入賞した経験のある賢くて美しい犬で、オリバーさん夫妻がこれまで天塩にかけて大事に育ててきた。そんなアイクが、動物病院で鼻から酸素チューブを入れられ、息も絶え絶えな状態で苦しんでいる。
獣医はこれ以上の治療はできないと言い、アイクさえもあきらめ始めていたが、オリバーさんは藁をもすがる思いでフェイスブックを開き、友人に向けてアイクの状況を説明した。

すると知らない人がコメントを寄せ、そこには「クロラムフェニコールが効くらしいから試してみて」と書かれていた。それは細菌による目の病気に用いられる軟膏タイプの抗生物質だ。
さっそくクロラムフェニコールをアイクの目に塗ると、悪化していた病状が徐々に快方に向かっていった。酸素チューブも外され、退院して家で普通の生活を送れるまでに回復することができた。

CIRDC症状には通常の抗生物質が効かないと言われているが、クロラムフェニコールは効き目があったようだ。
オリバーさんはその薬がアイクの命を救ったと感謝しているが、非常に強い薬なので注意が必要で、最後の手段として使うべきだとコメントしている。
今後、クロラムフェニコールが犬をCIRDCから救ったという事例が増えれば、より多くの犬の命が助かるだろうし、今後の新薬開発にもつながっていくはずだ。

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