あにまるキャンパス

ブログ

アヒルの親子の道路横断を助けた男性が車と衝突


動物の命を守ろうと勇気ある行動をした人が、その行動によって自らの命を失ってしまうという悲しい事故が起きた。

カリフォルニア州スタンフォード市内の交差点で、母親のカモが10羽の子ガモを引き連れて道路を横切ろうとしていた。車の通りが多く、速度制限が72キロという危ない道路で、カモたちは今にも車に轢かれそうな状況だった。

そんななか、ちょうどその場に車を走らせていた41歳の男性リヴァラさんはカモたちに気づき、すぐさま車を停めてカモたち全員を歩道へと誘導した。カモたちが渡り終わるまで停車していた車のドライバーたちは、リヴァラさんに拍手と賞賛の声を送った。喝采ムードのなか、安心した彼は車が来ないのを確認して自分の車に戻ろうとした。車の中には彼の2人の子どもが待っており、あと50センチほどで車に辿り着く距離で歩道から道路に踏み込んだその瞬間、彼は交差点に入ってきた車と衝突し、その場で命を落としてしまった。
事故を起こした車に乗っていたのは17歳の少女で、彼女はすぐに停車して警察の事情聴取に応じた。彼女はドラッグやアルコールを摂取していたわけではなく、事故時に携帯電話を使っていた形跡もなかったため罪には問われなかった。

しかし現場にいたリヴァラさんの子どもたちはショックで泣き叫び、ちょうどフロリダにいた奥さんも事実を受け入れることができなかった。
「最も親切ですばらしい夫であり、父親であった」と涙する奥さん。子ども想いで事故が起きた時も、ちょうど子供たちの習い事に迎えに行って家に帰る途中だった。
家族はまだ深い悲しみのなかにいるが、現場でリヴァラさんの行動を見ていた証人たちは、彼がした親切で慈悲深い行動に胸を打たれた。証人の1人である12歳の少年は、「彼は最期の瞬間に本当にすばらしいことをしました。そんな機会を得られる人は多くはありません」と語った。いまも事故現場には多くの花とアヒルの人形が供えられている。

アプリでもっと使いやすく!

ペットについての情報や
お得で便利な機能をお届けするスマートフォンアプリ!

ページの先頭に戻る