インドの中でも大都市のムンバイでは、毎朝何千人もの人々が電車に乗って勤務先や学校などへ向かう。電車は彼らにとってライフラインであり、広告やドラマ、映画の舞台になったりもする。
そんな乗客で賑わうムンバイの電車に、人間ではないかわいらしい常連客がいる。飼い主のいない1匹ののら犬で、毎朝大体同じ時刻に同じ電車に乗っているとソーシャルメディアで話題になっている。
その犬はいつもボリバリ駅からアンデリ駅の間を電車で移動しているようで、慣れた様子で電車に乗り込むとドア付近で静かに座ったり寝そべったりして待っている。
初めて見る乗客は驚くが、犬を追い払おうとはせず、そっと彼の電車旅を見守っている。
その犬の動画を観た人のなかに犬のことを知っている人がおり、「見たことあるわ。夜になるとまたアンデリに戻っていくの。すごく賢い子よね」とコメントを残している。
きっとその犬は何かの目的があって毎日ボリバリへ通っているはずで、会いたい犬または人がいるのか、あるいはお気に入りの遊び場があるのか気になるところだ。
それにしても野良犬が電車に乗っていてもスルーなのは、細かいことを気にしないインドらしい風景だ。どれだけ都市化が進んでも変わらないインド人の良さなのかもしれない。