サッカー大国チリで5月14日、試合中に犬が乱入して試合が一時中断する騒ぎがあった。
騒動が起きたのはチリのクリコにあるスタジアムで、地元のクリコ・ユニドというチームとパレスチーノというチームが試合を行なっていた。
試合開始からまもなく、突然どこからか1匹の大きな茶色い犬がサッカーフィールドに乱入し、ボールを追って走り回り始めた。選手の足からボールを奪うと「このボールは誰にも渡さない!」と言わんばかりに口でくわえ、前足で抱えるようにしてしゃがみ込んだ。
犬はガタイの良い選手に抱えられてフィールド外へ連れられるが、それでもくわえたボールを放そうとしない。ボールが落ちるとふてくされた顔で会場をあとにした。
試合は中断されたが、遊び心いっぱいの犬に選手や観客から笑みがこぼれ、その様子は後日ニュースとなって全世界に発信された。
何年か後に、その試合を観た観客はスコアは覚えていなくても犬が乱入したことは生涯忘れられないだろう。きっとその犬にとっても最高の思い出になったに違いない(おそらく2度とサッカースタジアムには連れて行ってもらえないだろうが…)。