オーストラリアのクイーンズランド州に住む女性は現在、ペットのオオホンセイインコを手放すか、$2875ドル(約26万円)の罰金を支払うかの決断に迫られている。
スー・マリナーさんという名前のその女性は昨年、バドという名前のインコを連れてシドニーからクイーンズランドにある小さな島、ブライビーアイランドへ越してきた。マリナーさんとバドは固い絆で結ばれており、家のなかでも外に出かけるときもいつも一緒。トイレに行くときでさえ、バドは肩に乗ってついてくるほどだ。
しかし、2人が毎朝の日課として楽しんでいた散歩が思わぬ悲劇を招くことに…。
外に出るとバドはほかの鳥たちとおしゃべりをするのだが、その甲高い大きな声は近隣住民にとって耐えがたい騒音だった。その地域を管轄する自治体に住民が苦情を申し立てたため、騒ぎは段々と大事になっていった。
マリナーさんの家を訪ねて調査にやってきた役人はバドを見て「そのインコは大きすぎる。飼うことは認められていません」と冷たい態度で指摘。インコと言えど、大型の種はオウムと同じカテゴリーに入り、1000平方メートル以下の家では飼っていけないと主張したのだ。
しかしマリナーさんが自治体のルールを読むと、40羽までのハトと3羽のにわとりは飼っても良いと明記されており、なぜ1羽のインコがダメなのかと納得がいかない。
現在マリナーさんはバドを一切外に出さず、トラブルの原因となった鳴き声は住民に聞こえないように気をつけている。自治体側にバドを飼い続けられるようルールの改定を求めているが、その実現はかなり難しそうだ。