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電話が鳴ると顔をトントン。難聴の飼い主を支える猫。


イギリスのダービーシャー州でひとり暮らしをしている女性ジェネヴィーヴさんは難聴で、補聴器がないと何も聴き取ることができない。
家のなかでは補聴器を装着しないジェネヴィーヴさんの代わりに、いつも耳をそば立てているのが飼い猫のゼビー。電話が鳴るとゼビーはまっさきにジェネヴィーヴさんのところへ行き、前足で彼女の顔をトントンと叩いて知らせる。するとジェネヴィーヴさんは補聴器をつけて電話に応答する。
だれかが訪ねてきて玄関前にいると、ゼビーはジェネヴィーヴさんが気づくまで彼女の足をうろうろとついて歩き回る。また、夜中に聞き慣れない音がするとジェネヴィーヴさんの頭を叩いて起こし、異変を知らせてくれる。

ゼビーは決して介助猫として訓練を受けたわけではなく、普通の飼い猫としてジェネヴィーヴさんのところへやってきた。非常に知能が高く、大好きなジェネヴィーヴさんを喜ばせたいという思いでさまざまなサポートをしているようだ。
ゼビーはほかにもドアの郵便受けに入っている新聞をくわえて持ってきたり、遠くに置いてあるスリッパを持ってきてくれるといった手伝いも日常的にやっている。

ゼビーは「ナショナル・キャット・アウォード」という、特異なスキルと忠誠心で人々の生活を支える猫に与えられる賞のファイナリスト12匹にノミネートされており、ロンドンで7月12日に結果が発表される予定だ。きっとゼビーは電話の前で結果の通知を首を長くして待っていることだろう。

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