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絶滅危惧種のカメが90歳にして3つ子のパパに


テキサス州にあるヒューストン動物園に生息する最高齢の動物といえば、ホウシャガメの「ミスターピクルス」だ。彼の年齢は90歳で、53歳であるパートナーの「ミセスピクルス」と暮らしている。
動物園はそんなピクルス夫妻の間に、3匹の子どもが産まれたという驚きのニュースを公開した。ピクルスが高齢というのはもちろんだが、絶滅危惧種で滅多に子どもを残さないといわれるホウシャガメが妊娠出産したというのは世界的にとても珍しい。

ホウシャガメの寿命は約150年だが、何歳まで繁殖機能を持てるかは明らかになっていない。飼育員が3つの卵を見つけられなかったら、せっかく産卵しても3匹の子ガメ誕生は実現しなかっただろう。なぜならマダガスカル原産のホウシャガメの卵が孵るためには、適切な温度と湿度が必要だからだ。飼育員はすぐに卵を園内の爬虫類・両生類コーナーに移して管理した。
卵は5ヶ月以上の観察を経て、野生の自然環境に合わせて10度の場所で冷やされ、最後に温かいインキュベーターに移された。長い月日を経てついに孵化した瞬間、歓喜の声をあげたのはピクルス夫妻ではなく、飼育員や専門家たちだった。

ホウシャガメの生態はまだ謎が多く、野生でどうやって繁殖しているかわかっていない。マダガスカルで見つかるカメは密猟目的で捕獲されることが多く、頭数は年々減り続けている。今回ヒューストン動物園で絶滅が危ぶまれるホウシャガメが産まれたことは、種の保存という意味でも大きな貢献を果たしたと言える。
ピクルス夫妻の子ガメ3匹は「ディル」「ガーキン」「ハラペーニョ」と、どれもアメリカ人が大好きなピクルスの名前が付けられた。

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