春は引っ越しの季節。住み慣れた場所から違う環境へ移るのはストレスだが、とてもフレンドリーな隣人に迎えてもらえたらそんな不安も少しはやわらぐかもしれない。
しかし今回のケースは隣人は人ではなく猫で、「こんにちは」と声をかけるだけでは済まないおせっかいぶりに住人は戸惑いを隠せなかった。
ソフィア・アラムさんはツイッターで弟の新しいアパート暮らしについて動画とともに紹介している。彼は住み始めてすぐに、同じ階に住む猫と知り合いになった。その猫は彼の玄関ドアの前で鳴き、ドアを開けると我がもの顔でなかに入ってくつろぎ始める。猫はあまりにその場所に慣れているため、おそらく前にその部屋に住んでいた住人がたびたび猫を出入りさせてあげていたのだろう。
猫にとってその部屋は自分のテリトリーの一部であるため、何がなんでも毎日訪問しないと気が済まない。ときにはバルコニーからやってきて窓から「入れて!」と要求する(たとえ雪が降り積もる日でも!)。
弟さんが新しいソファを買った日には猫はソファに飛び乗り、念入りにクッションや背もたれをチェックしていた。嫌われないようにソファを引っ掻くといった悪事をしないのがなんともいじらしい。
ソフィアさんの弟は猫の訪問については寛容で、ファーミンという名前のその猫がしたいようにさせてやっている。動画を撮ってはソフィアさんら家族にシェアし、今ではファーミンの情報だけを共有するグループチャットを作成して楽しんでいるようだ。離れて暮らす家族との交流を深めるのに、ファーミンが一役買っているのかもしれない。