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【獣医師監修】好奇心いっぱいだから知っておきたい|愛犬・愛猫の誤飲・誤食は住まいで防ぐ!

ペットの誤飲・誤食は、どの家でも起こりうる身近な事故。 防ぐカギは「住まいの環境」にあります。

日々ペットと向き合う獣医師・水井先生に、原因から住まいの対策まで聞きました。

監修/獣医師 水井達也先生

監修/獣医師 水井達也先生
ナラシノ動物愛護病院 院長。平成8年3月日本大学農獣医学部獣医学科卒業。Team HOPE関東地区委員長。座右の銘は「常に全力疾走!」。

取材協力/ナラシノ動物愛護病院 千葉県船橋市西習志野3-25-1

〈AMILIEチャンネルで動画公開中!〉
動画では、ペットの誤飲・誤食についてより深掘りしています。タメになる情報満載ですのでぜひチェックしてみてくださいね!

誤飲・誤食を起こしやすい犬・猫って、どんな子?

2歳未満の好奇心旺盛な若い子に多い傾向がありますが、性格の影響が大きく、どの犬・猫種でも起こります。食欲旺盛な子も要注意です。

特に猫は好奇心に加えて「扉を開ける」などの操作能力の高さも誤飲リスクに直結します。

「処置中もずっとそわそわ、犬なら尻尾をぷるんぷるんと振っているような、遊び好きの子が多い印象ですね」(水井先生)

特に犬は飼い主さんの匂いが大好き!

飼い主さんの匂いがついた靴下・下着・ヘアゴムは犬にとってたまらない誘惑。特に懐いている人のものを選ぶこともあるので、脱いだらすぐ洗濯機の中へ入れる習慣を。

ペットの誤飲・誤食について水井先生がくわしく教えてくれました

ペットの誤飲・誤食について水井先生がくわしく教えてくれました

ペットにとって誤飲・誤食とは?日々の診察で見てきたリアルな傾向と、住まいの防策を教えてもらいました。

誤飲と誤食の違いとは?

私自身は、食べ物を食べてしまった場合を「誤食」、食べ物以外のものを飲み込んでしまった場合を「誤飲」として使い分けています。カルテを書くときにそう区別しているだけで、どちらの言葉でも通じますよ。

犬の誤飲で多いものは?

1位はテーブルに置いた飼い主さんの食べもの。「小型犬だから届かないだろう」と思っていても、椅子に乗ってテーブルに上ることも。チョコレートや玉ねぎも含まれます。

次いで多いのが飼い主さんの匂いがついたもの。殺虫剤のホウ酸団子も要注意です。

誤飲が多い月はありますか?

特定の月が多いという印象はありませんが、年末年始のように家族が家にいる機会の多い時期は、食べ物の置きっぱなしが増えて誤食が起きやすいかも。人が多いほど、食卓がにぎやかになりますからね。

猫の誤飲で多いものは?

圧倒的に多いのが猫じゃらしの先端部分。羽や小型パーツをかじって飲み込みやすいです。

ビニール袋の持ち手をカシャカシャ遊ぶ うちに噛みちぎって食べることも。液体おやつのパウチを直接舐めるうちに、アルミのフィルムを飲み込むことも。

あぶない誤食・誤飲物はなんですか?

一番怖いのは、糸・ひも・リボンなど「長さ」のあるものです。腸に絡まると、まるでストローの包装を縮めたように腸全体が引き寄せられ、複数箇所の血流が止まってしまうことも。

小銭のようなものなら胃切開で取り出しますが、長いものは大がかりな手術になります。電池類は液漏れによる粘膜損傷の恐れがあるため、即病院へ。

シニア犬・猫の誤飲のリスクとは?

若い子と比べ、シニアは手術・麻酔のリスクが格段に上がります。持病があればなおさらです。

そのため「放置すれば腸閉塞で命に関わる。でも麻酔で持病が悪化するかもしれない」という深刻なジレンマに直面することも。

だからこそシニアほど「誤飲・誤食させない住まいづくり」が命を守ることに直結します。

今日からできる!誤飲・誤食を防ぐ住まいづくり

今日からできる!誤飲・誤食を防ぐ住まいづくり

誤飲・誤食を防ぐために、ペットの動線を意識した住まいの工夫や改善ポイントを実践してみましょう。

ペットのアクセスの制御

ゲートなどでペットが入ることができるエリアを絞るのが重要。閉め忘れなど一瞬の油断が事故のもとなので、常に開閉に注意をして。

衣類の放置は厳禁!

飼い主さんの匂いは犬にとって最大の誘惑。下着、小さめの靴下など、飲み込めるサイズのものは脱いだらすぐ洗濯機の中へ。脱衣所に置きっぱ なしにしないのが鉄則。

扉つき収納はマスト

食品・おやつ・薬などは扉のある収納へしまいましょう。ペットは「あの引き出しに入れた」と覚えているもの。外出前は「収納の戸締り」も習慣に。

掃除=「誤飲防止」

床の髪の毛や糸くずは意外とキケン。飼い主さんの髪の毛が胃の中で他の異物と絡まることも。掃除をこまめにすることが誤飲防止の対策に。

ゴミ箱はフタ付きに

食べ残しなどをそのまま入れるゴミ箱。匂いを嗅ぎつけて漁ることもあるので、必ずフタ付きを選んで。ペットがいる場所に置かないのが一番。

やってはいけない!

口にくわえているものを慌てて取り上げようとしたり大声をあげたりすると、反射的に飲み込む可能性が。おやつなどで気をそらしましょう。また飲み込んだモノを無理やり吐かせるのはキケンです。すぐ病院へ。

犬とのくらし部・猫とのくらし部メンバーに聞きました

どんな誤飲・誤食に直面したことがありますか?

犬とのくらし部 No.D024/東京都・Sさん・ロイくん(5歳)

犬とのくらし部 No.D024/東京都・Sさん・ロイくん(5歳)

枕の下に隠していた耳栓ケースを噛んでいるうちに、中の柔らかいシリコン耳栓 を誤飲。私と目が合った時に飲み込んでしまったようでした。無事に便とともに 排出されました。出てくるまで、気が気じゃなかった!

猫とのくらし部 No.C006/北海道・Nさん・キーちゃん(6歳)

猫とのくらし部 No.C006/北海道・Nさん・キーちゃん(6歳)

キャットタワーの布のほつれ(約5cm)を誤食しました。似た素材も噛む癖があり、ウールサッキングと判明。念の為病院でレントゲンを撮り、便とともに 排出されました。今は、使用する素材に 気をつけて います!

犬とのくらし部 No.D009/神奈川県・Iさん・パッチくん (17歳)

犬とのくらし部 No.D009/神奈川県・Iさん・パッチくん (17歳)

11年前、自分の留守中にトマトの苗の葉を誤食。下痢・血便・嘔吐の症状が出ました。かかりつけで急性腎不全と診断。入院を経て数ヶ月の通院治療、その後回復しました。それ以来、 危険な植物は置いていません!

大変!飲んじゃった!病院受診判断5秒チェック

大変!飲んじゃった!病院受診判断5秒チェック

万が一飲み込んでしまったら、まず落ち着いて確認を。すぐ受診すべきか、様子を見てよいかは「何を・どれだけ」で変わります。

様子見|要観察

  • 中毒性以外の食べ物で少量、嘔吐なく元気・食欲が保たれている。
  • 飲み込んだものが「普段のフード粒程度のサイズ」以下で、摂取量も少量と明確に把握できる。

要相談|速やかに電話等で確認

  • 何をどれだけ食べたかが不明(食べた痕跡のみ荒らされた形跡あり)。
  • 小さなものでも総量不明。 個体の体重や病院への既往(繰り返し異物歴)によって判断が変わる。

受診|当日中

  • 大きい、硬い、鋭利、長い (リボンやひもなどの線状)いずれかに該当。
  • 複数種・複数個を飲んだ可能性。嘔吐や元気がないなどの変調あり。

緊急|直ちに病院へ

  • 中毒性物質(高カカオチョコ、ネギ類、一部のブドウ等)を多く摂取
  • 電池類
  • 釣り針など、返し付きの鋭利物

監修者・水井先生から飼い主さんに伝えたいこと

「誤飲・誤食は、多くの場合は防げる事故なんです。」

いつもきちんとしている飼い主さんこそ起こりやすい

「自分は気をつけているから大丈夫」――その油断が危険信号。扉を閉め忘れた瞬間、チャンスをうかがっていたペットが「今日はいける!」と動きます。

事故は偶然が重なった瞬間に起こるもの。ずっと意識しているのは大変なので、住まいづくりの工夫なども取り入れて予防したいですね。

過去の異物が胃に残留していることも・・・

過去に飲み込んだ異物が、胃の中に数ヶ月〜1年以上留まっていることもあります。胃にある間は無症状なことが多く、飼い主さんが気づかないケースがほとんど。

健康診断の検査で偶然発見されることもあるので、遊び好きの子こそ定期的な超音波検査をおすすめします。

▲コインを飲み込んだ犬のレントゲン写真。 胃の中からはギターのピックも出てきた。

▲コインを飲み込んだ犬のレントゲン写真。
胃の中からはギターのピックも出てきた。

言葉で伝えられないからこそ、定期的な健康診断を!

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住まいの工夫が盛りだくさんAMILIE MAGAZINE VOL.13

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
AMILIE編集部
愛犬・愛猫とくらす住まいの専門誌『AMILIE(アミリエ)マガジン』を年2回発行。
ペット愛好家のみなさまに住まいの情報を日々発信中!




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