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猫のブラッシング完全ガイド|正しいやり方と嫌がる時の対処法

猫のブラッシングは、見た目を整えるだけでなく、健康維持にも欠かせない大切なケアです。

特に換毛期(3月頃・11月頃)には大量の毛が抜けるため、ブラッシングを怠ると、毛玉ができたり飲み込んだ毛が胃腸に負担をかけたりすることがあります。

また、ブラッシングは血行促進や皮膚トラブルの予防につながり、飼い主さんとのスキンシップにも最適です。

この記事では、正しいブラッシングの方法から嫌がる時の対処法、道具の選び方まで詳しく解説します。

猫のブラッシングの正しいやり方|頻度やコツ、注意点を解説

猫のブラッシングの正しいやり方|頻度やコツ、注意点を解説

猫にとって快適なブラッシングのコツは、力加減や方向、頻度を正しく守ることです。

猫の毛質や性格に合わせて行うと、スムーズに続けられます。

ブラッシングの基本

正しいブラッシングは、「優しく」「毛の流れに沿って」が基本です。

強い力で行うと、皮膚を傷つけたり痛がったりして、猫がブラッシングを嫌う原因になります。

適切な頻度は、長毛種は毛玉予防のため毎日、短毛種は週に2〜3回が目安です。

換毛期は普段より頻度を増やし、長毛種は1日2〜3回、短毛種は毎日ブラッシングしましょう。

最初は短時間から始めて、猫が慣れてきたら少しずつ時間を延ばして5〜10分程度で終わるのがおすすめです。

無理に続けず、愛猫の様子を見ながら行うことが大切です。

注意したい部位のケア方法

猫は、お腹や足先、尻尾の付け根などに触られるのを嫌がりがちです。

そのため、最初は背中や首回りなど一般的に気持ち良いと感じやすい部分からブラッシングを始めましょう。

愛猫がリラックスしている時にブラッシングを行い、少しずつ苦手な部分へと範囲を広げていくと、慣れて受け入れやすくなります。

もしも嫌がったら無理に続けず中断し、別のタイミングで再挑戦することが大切です。

愛猫の気持ちを尊重する姿勢が信頼関係にもつながります。

適切なブラッシング時間とタイミング

ブラッシングの時間は、長くても1回あたり5〜10分程度が目安です。

逃げる愛猫を追いかけてしつこくブラッシングをするとストレスを与えますし、機嫌が良いからといって長時間続けると皮膚を傷める原因になります。

30秒や1分など短時間でも継続してブラッシングをすることで、十分な効果が得られます。

愛猫が落ち着いている食後や眠そうなタイミングを狙うと、受け入れてくれやすいでしょう。

「短くても継続する」ことを意識して、日常の習慣にするのがおすすめです。

猫のブラッシングのメリットと効果

猫のブラッシングのメリットと効果

猫のブラッシングは、抜け毛対策や毛玉防止、皮膚の健康維持などに役立ちます。

さらに、飼い主さんとの大切なスキンシップの時間になり、信頼関係を深めると同時に健康チェックの機会にもなります。

抜け毛対策と毛玉防止

猫は春(3月頃)と秋(11月頃)に「換毛期」を迎え、大量に毛が抜け落ちます。

換毛期にブラッシングを怠ると、部屋中に毛が舞うだけでなく、猫がたくさんの毛を飲み込んでしまって毛玉を吐き出すことも増えます。

また、長毛種は毛玉ができやすく、放置するとフェルト状に固まり、皮膚トラブルの原因にもなるため注意が必要です。

こまめにブラッシングをすることで、抜け毛を取り除き毛玉形成を防止できるので、愛猫は快適に過ごせるでしょう。

皮膚ケアと血行促進

ブラッシングすると、皮膚表面の通気性が高まり、皮脂汚れや抜け毛が取り除かれて皮膚炎やかゆみなどのトラブルを予防します。

また、皮膚をやさしく刺激することで血行が促進され、新陳代謝も活発になります。

定期的なブラッシングを習慣にすると、毛並みがツヤツヤになり、健康的な状態を維持できるでしょう。

愛猫自身の毛づくろいだけでは得られない効果が期待できるため、毎日のケアに取り入れる価値があります。

スキンシップや信頼関係の構築

ブラッシングは、飼い主さんと愛猫の大切なスキンシップの時間です。

優しく撫でるようにブラッシングすると、愛猫は安心感を覚え、飼い主さんへの信頼が深まります。

さらに、日常的に体を触る習慣をつけることで、しこりや腫瘍などの異変に気づきやすくなり、病気の早期発見にもつながるといわれています。

心地良いケアと健康チェックの両方を兼ね備えた習慣として、ぜひ積極的にブラッシングを行いましょう。

猫のブラシ・コームの種類と選び方

毛質に合ったブラシ選びが快適なケアの第一歩となります。

長毛種は「スリッカーとコーム」、短毛種は「ラバーブラシとコーム」を組み合わせてブラッシングすると効果的です。

スリッカーブラシ|毛玉対策・アンダーコートに

スリッカーブラシ

スリッカーブラシは、細かいピンが密集しており、毛玉やアンダーコートの処理に最適です。

特に毛量が多い長毛種のケアには欠かせないアイテムで、毛玉防止に大きな効果を発揮します。

ピン先が柔らかいタイプや皮膚を傷めにくい工夫がされた商品も増えているため、愛猫の毛質に合わせて選びましょう。

優しく丁寧に使うことで、長毛種の絡まりやすい毛並みもすっきり整います。短毛種の抜け毛対策にもおすすめで、皮膚に負担をかけずにケアできます。

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ラバーブラシ|短毛種・マッサージ効果

ラバーブラシ|短毛種・マッサージ効果

ラバーブラシは、ゴム製の柔らかい突起が特徴で、短毛種のブラッシングに向いています。

抜け毛を効率良く取り除けるだけでなく、マッサージ効果もあるので、猫が気持ち良いと感じやすいのが魅力です。

ブラッシングが苦手な猫でも受け入れやすく、撫でられる感覚になるため、スキンシップの一環として使えるのもポイントといえるでしょう。

防水タイプもあり、長毛猫のシャンプーの際にも使いやすいブラシです。

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コーム|仕上げ・毛並みを整える

コーム|仕上げ・毛並みを整える

コームは、ブラッシングの仕上げ用として毛並みを整えるのに役立ちます。

スリッカーやラバーブラシで浮かせた毛を取り除き、愛猫の見た目を美しく仕上げることができます。

歯の粗いタイプと細かいタイプがあり、用途によって使い分けが可能です。

長毛種の場合は、耳の後ろや脇の下などの毛玉ができやすい部分に使いやすいでしょう。

ケアの最後にコームを使うことで、ブラッシングの完成度が一段と高まります。

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猫がブラッシングを嫌がる時の対処法

猫がブラッシングを嫌がる時の対処法

嫌がる愛猫には無理をせず、短時間から始めたり道具を工夫したりして少しずつ慣らすことが大切です。

おやつや優しい声かけで、ブラッシングをポジティブな体験にしましょう。

まずは短時間から始める

成猫になって初めてブラッシングをしたり、神経質な性格だったりすると、ブラッシングが苦手なことがあります。

ブラッシングが好きでない猫の場合には、最初から長時間行うのは逆効果です。

まずは30秒から1分程度で終え、愛猫が「ブラッシングは嫌なことではない」と学習できるようにしましょう。

少しずつ成功体験を積み重ねることで、愛猫は次第にブラッシングに慣れていきます。

焦らず、定期的なブラッシングを継続することがポイントです。

声かけやおやつで嬉しい体験にする

ブラッシングを「楽しい時間」と結びつける工夫も効果的です。

作業中は優しく声をかけて安心感を与え、終わったらおやつや遊びをプラスしてあげましょう。

これを繰り返すことで、猫はブラッシングをポジティブに受け止めるようになります。

ブラッシングを嫌がっても、叱ったり追いかけまわしたりしないようにしましょう。

猫は嬉しい思い出を忘れないので、大好きなおやつタイムはブラッシングの後に設けるのがおすすめです。

嫌がる時は無理やりしない

愛猫がブラシを見ただけで逃げたり怒ったりする場合は、そのタイミングで無理に行わないことが大切です。

ストレスがたまると、ブラッシングをますます嫌いになってしまいます。

時間を変えて再挑戦するなど、愛猫の気持ちを尊重した対応を心がけましょう。

食後や眠たい時はリラックスしていることが多いので、ブラッシングにおすすめのタイミングです。

逆に、興奮している時やお腹が空いてイライラしている時には避けた方が良いでしょう。

道具や力加減を変えてみる

ブラシの種類や力加減が愛猫に合っていないことが原因で、ブラッシングを嫌がるケースもあります。

スリッカーで嫌がる場合はラバーブラシに変えてみたり、強く当てず撫でるように工夫してみましょう。

複数の道具を試し、愛猫に合った方法を見つけることが大切です。

わが家の愛猫は、スリッカーで優しくブラッシングするとくすぐったいのか逃げて行き、強めにするとゴロンとお腹を出してくつろぎます。

猫によって力加減に好みがあるようなので、いろいろと試してみましょう。

【まとめ】ブラッシングで愛猫も飼い主さんも快適!

【まとめ】ブラッシングで愛猫も飼い主さんも快適!

ブラッシングは毛玉予防や抜け毛対策だけでなく、皮膚ケアや健康チェック、スキンシップといった多くの効果をもたらします。

愛猫の毛質や性格に合った道具を選び、無理なく続けることがポイントです。

ブラッシングを嫌がる場合は、焦らず道具や時間などを工夫しながら少しずつ慣らしていきましょう。

毎日の継続的なケアが、愛猫の健康と快適な暮らしにつながります。

タイミングと力加減が愛猫の好みに合えば、うっとりとした最高の表情を見せてくれるでしょう

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
永楽陽子
    大学院卒業後、予防医学に関する研究や環境分析に取り組む。元動物病院勤務。行政書士資格保有。(ミックス/男の子)




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