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猫が狭いところを好む理由と場所ごとの注意点・隙間対策について解説!

猫は狭いところが大好きです。好奇心旺盛に活動している時やリラックスしたい時だけではなく、知らない人や大きな音に怯えた時にも隙間に入り込みます。

飼い主さんが思いもよらない場所に隠れることもあり、家の中で行方不明になる猫もいるでしょう。
室内には危険な場所もあるため、必要に応じて隙間対策を行いましょう。

この記事では、猫が狭い場所を好む理由を解説し、場所ごとの注意点や隙間対策についてご紹介します。

猫が狭い場所を好む理由とは


イエネコの祖先であるリビアヤマネコは、休息や狩りのために狭い場所に潜んで暮らしていました。
壁に囲まれた空間は、外敵に襲われる心配が少ない安全スペースです。

穴ぐらや岩場に隠れてネズミや昆虫などを捕まえたり、大型肉食獣から身を守ったりしていた習性が引き継がれたことにより、現代の猫も狭い場所を好むと言われています。

習性に合わせて環境を整えることを「環境エンリッチメント」と言いますが、狭い場所を用意してあげることで愛猫の幸福度が上がり、健康が維持されるでしょう。
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猫が入りやすい場所と注意点


猫は、ちょっとした隙間でも頭や手を突っ込もうとします。
無理やり入ろうとする姿はかわいらしいですが、危険な場所には愛猫が入れないように工夫しましょう
ここでは、猫が入りやすい場所ごとの注意点について解説します。

押し入れ・クローゼット

押し入れやクローゼットは、猫が入りやすい場所の1つです。
通常は扉を閉めていることが多いので侵入しにくいと思われがちですが、飼い主さんが閉め忘れたり猫が自力で開けたりして入り込みます。

布団や洋服がたくさん収納されているため暖かく、猫が好みやすい環境です。
外の音を遮断するので、雷や台風の時に避難する猫もいます。

閉じ込めによる熱中症には注意が必要です。
愛猫の姿が見えない時は、押し入れやクローゼットの扉を開けて、優しく名前を呼んでみましょう。
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ドア・窓の隙間

ドアや窓をきっちり閉めないと、隙間から猫が外に出てしまう危険性があります。
いったん外に出てしまうと、自力で室内に戻ることは難しく、飼い主さんが捕まえるのも簡単ではありません。

引き戸や窓が少し開いていると、猫は顔や手を差し込んで通ろうとします。
成猫は力が強く器用なので、ある程度の重さがあっても開けることが可能です。

網戸から脱走する恐れもあるので、破れにくい網戸にしたりストッパーを設置したりしましょう。ベランダの隙間にも注意が必要です。
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洗濯機・ソファの下

猫は、洗濯機やソファの下などのわずか数センチの狭い隙間でも潜り込むことがあります。
狭い場所は掃除が行き届かないので、体中にホコリをくっつけた猫が出てくることもあるでしょう。

ホコリで汚れるだけなら良いのですが、洗濯機やソファの下に入った場合、感電や圧迫に注意が必要です。
洗濯機の裏の電源コードを噛むと感電の恐れがあり、猫に気づかずにソファにドスンと座った場合は圧迫する可能性があります。

パソコン・テレビの裏

体の大きな猫が歩き回るとヒヤヒヤするのが、パソコンやテレビの裏です。
簡単に倒れないようになっていますが、万が一パソコンや薄型のテレビが倒れると故障の原因となります。

また、周辺には電源コード類が多く、噛みつくと感電の恐れがあります。
電源コードはできるだけまとめて収納するようにしましょう。

使用中のパソコンやテレビは暖かくなるので、寒がりの猫が近づくこともあります。
暖かい寝床を用意して、愛猫をパソコンやテレビから遠ざけましょう。

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家具と壁の間

猫は、家具と壁の隙間や家具の間に入り込むことがあります。
日ごろの掃除がしにくい狭い場所にはホコリが多いため、猫の体が汚れやすいです。

また、猫は後ろ向きに歩くのが苦手なため、行き止まりになると出られなくなることもあります。
飼い主さんが猫を引っ張り出すのも難しいので、出口を用意して回遊できるようにしておくのがおすすめです。

家具と壁をくっつけて隙間をなくしておくと、ホコリがたまりにくく、猫が入り込む心配もありません。

車のエンジンルーム

冬になると、野良猫が車のエンジンルームに入り込むことがあります。
そのまま走行すると猫がヤケドしたり死んでしまったりするため、「猫バンバン」してからエンジンをかけるようにしてください。

「猫バンバン」とは、ボンネットを外から叩いて音で驚かせて逃げ出させることです。
強く叩き過ぎると猫が怖がって出てこれなくなるため、優しく叩きましょう。

車の下やタイヤの周りに猫がいることもありますので、夜にはライトで照らして確認することも大切です。

猫が隙間に入らないようにする方法


猫は、本能に従って狭い隙間に入って行きます。本能に抗うのは難しいので、危険な場所に入れないように工夫をしましょう。

隙間そのものをなくす他、近寄らせない方法が有効です。
また、入ってしまった場合に呼び寄せるコツについてもご紹介します。

隙間をなくす

危険な隙間やどうしても入られたくない部屋のドアは、塞いだりカギをかけたりしましょう。
一般的に、成猫は5センチ以下の隙間を通れないと言われています。
しかし、スライド式の扉や網戸の場合、こじ開けられる可能性があるので注意してください。

引き戸にドアストッパーを差し込むと、きっちり閉まるので隙間がなくなります。
また、脱走防止のため、網戸や窓にはストッパーを設置して、それ以上開かないようにする工夫が必要です。
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隙間に近寄らせない

隙間をなくすことが難しい場合には、ペットゲートやしつけ用スプレーを使用して、隙間に近寄らせないようにしましょう。

ペットゲートをDIYする場合は、猫が体を押しつけても倒れないようにしっかり固定し、よじ登れないように格子状ではなく縦に棒を並べたデザインがおすすめです。
▶︎愛猫におすすめ猫ちゃん専用脱走防止扉-にゃんがーど-

猫用のしつけスプレーには、猫が嫌がるニオイの成分が含まれています。
爪とぎや粗相をされたくない場所に噴霧すると、家具や壁などのキズや汚れの防止にも役立ちます。

隙間から出す

いったん狭い隙間に入り込むと、居心地が良くてしばらく出てこない猫もいます。
姿が見えず鳴き声もしないと、どこにいるのかわからなくなることもあるでしょう。

危険な場所に隠れている可能性もあるため、オヤツやおもちゃを使って呼び寄せましょう
「オヤツだよ〜」とか「遊ぶよ〜」などと誘って愛猫が隙間から出てきたら、約束通りにオヤツをあげたり遊んであげたりしてください。
嘘をつくと信頼関係が崩れ、呼んでも寄って来なくなる可能性があります。

狭い場所を用意する

狭い場所が大好きな愛猫には、猫ちぐらやボックスなどで過ごしてもらいましょう。
お気に入りの場所を作っておけば、家具の隙間や押し入れなどに入りにくくなります。

ボックス付のキャットタワーを設置したり、キャリーバッグをリビングに置いたりするのもおすすめです。

キャットタワーは運動不足やストレスの解消にも役立ちます。
また、キャリーバッグ内で過ごすことに慣れておけば、通院などの外出時にスムーズに入れやすくなります。
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ケージで留守番させる

体が小さい子猫は、思いもよらないような非常に狭い隙間にも入り込むことがあります。
まだ自分で危険を判断できない子猫の場合、ケージで留守番させると安全です。

飼い主さんの留守中は、すぐに愛猫を助けることができません。
誤嚥や感電などのリスクを避けるため、子猫を部屋で自由にさせるのは在宅中だけにする方が良いです。

ケージ内にはトイレと水を用意し、留守番が半日程度になる時はゴハンも入れておきましょう。
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【まとめ】隙間対策で愛猫は安心・安全!


ちょっとした隙間を見つけては頭や手を突っ込む愛猫を見ていると、臆病なくせに好奇心が抑えきれないおもしろい存在だなと感じます。

猫は狭い場所を安全スペースとして認識していますが、イエネコの祖先の生存戦略は現代の猫にとっては危険なこともあるため、隙間対策が必要です。

熱中症や感電だけでなく、窓や玄関からの脱走にも気をつけましょう。
愛猫の生活の質を上げるため、猫ちぐらやボックスを用意してあげるのがおすすめです。



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