愛犬・愛猫がストレスなく過ごせて、人も楽しく快適に暮らせる理想の住まいとは?おしゃれで機能的、自分らしいライフスタイルを叶えた住まいを紹介します。 文/谷口絵美
高い耐震性と充実の設備
愛犬と末永く快適に暮らす住まい
おしかホーム
普段の快適な暮らしはもちろん、大きな地震が来たときも、愛犬と一緒に安心して住み続けられることを目指して造られた愛犬家住宅が宮城県石巻市にあります。
優れた耐震性、耐久性の源は、木と鉄を用いる最新工法「パナソニック・テクノストラクチャー」を採用していること。緻密な構造計算を行い、耐震等級は最高レベルの3。万一のときも、愛犬にストレスのかかる避難所生活を避けられる可能性が高いのは大きなメリットです。
そんな頼もしい構造に支えられた住まいは、リビングの大きな窓からたっぷり光が入り、明るくスタイリッシュな雰囲気。庭に出ると人工芝のドッグランがあり、愛犬がいつでも運動できるようになっています。
キッチンからダイニング、リビングまでは直線的な間取りで、使いやすさは抜群。フローリングの床にはUV コーティングを施し、滑りづらくなっているので愛犬の足腰に負担がかかりません。家族がくつろぐリビング脇には、階段下を活用したタイル張りのドッグスペースも用意されています。
さらに注目したいのが、キッチン奥のパントリースペース。大きな3枚の引き戸を閉めると冷蔵庫や食器棚が見えなくなり、スッキリとした空間に。愛犬が食材にいたずらをしたり、誤飲したりする心配もなくなる一石二鳥の仕掛けです。
耐震性を重視し、木と鉄を用いる最新工法で建築された住まいは、愛犬との生活にいざというときの安心感も与えてくれる
リビングは南向き。大きな窓からたっぷり光が入る
愛犬が喜ぶ人工芝のドッグラン。柵を設けていないので、家の周りを思い切り走り回ることもできる
足洗い場にはシャワーも取り付け可能
「城東テクノ」のハウスステップは中が収納に
玄関は鍵の取り出しが不要なスマートキーを採用
光沢のあるリビングの床はUV コーティング済み。滑りづらいので愛犬の足腰に優しく、キズを防いで汚れもさっとふき取れる
《CLOSE》
《OPEN》
冷蔵庫や食器棚が並ぶキッチン奥のパントリーは、引き戸を閉めると生活感が消え、愛犬の誤飲も防げる
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愛犬思いの工夫とセンスが光る
建築士の自宅マンションリフォーム
新郷一級建築士事務所バルコニーから海を望む神奈川県湯河原町にあるマンションの一室。一級建築士の新郷誠さんは2022年、妻と愛犬2匹と共に移住してきました。新郷さんはペットと暮らす家づくりのプロ。新居にも自ら設計したリフォームを施しました。
床にはスウェーデン生まれの織物床材「ボロン」を全面的に採用。高いデザイン性と、ほどよいグリップ感や耐水性、防汚性といった機能面を両立させた床材で、マンション暮らしでも愛犬が安全にのびのびと走り回ることができます。
「いかにも犬グッズであふれた家にはしたくなかった」と新郷さん。壁に作り付けた本棚は、下段の棚板を外すことで愛犬の食器台やベッドを置くこともできるように。また、動かしやすいスタイリッシュなケージを寝室やリビングにさりげなく置くなど、最初からものの用途や場所を固定せず、暮らし方に合わせて柔軟に変えられるようにしています。
奥行きのあるバルコニーはお気に入りの場所。アウトドアチェアを置いて上質な人工芝を敷き、人も犬も癒やされる開放的なセカンドリビングとして活用しています。
なお、新郷さんの事務所は、床材やキャットステップ、飛び出し防止フェンスといった、ペットと暮らす設備の使い心地を愛犬や愛猫と一緒に確かめられる「体験型ショールーム」にもなっています。
古くから温泉地として知られる神奈川県湯河原町。海と山に囲まれた風光明媚なロケーションに、人も犬も癒やされる
玄関には奥様が手作りした愛犬の服が
廊下を思い切り走れるよう床は全面「ボロン」という織物床材敷きに
バルコニーの人工芝は、芝が短く密度の高い一枚物をチョイス
愛犬用の食器台やケージは、使いやすさとともに、インテリアになじむデザイン性も重視
リフォーム時に造り付けた本棚。棚板を外せば下を愛犬用のスペースにも利用できる
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広々ウッドデッキと土間で
自分たちらしく日常を遊び尽くす
鷹休建設エントランスから奥に進んでいくと、目に飛び込んでくるのは広々としたウッドデッキ。横には趣味の部屋としても使えそうなほど大きなガレージもあります。周囲はほどよい高さの目隠しで覆われていて、さな
がらプライベートなキャンプスペースといった雰囲気。芝生で遊ぶ愛犬を眺めながらバーベキューをしたり、テントを張って非日常気分を味わったり。「何をして遊ぼうか」と想像がふくらみます。
「ハイズ スノーピークマイスター」の監修・設計で生まれたこの家では、自然の心地よさと開放感を身近に感じながら、人も犬も日常を思い思いに楽しむことができます。
遊び心のある暮らしを象徴するのが、広さ約10畳の大きな土間。雨の日に愛犬と遊ぶもよし、アウトドアギアのお手入れやガーデニングなどの趣味に使うもよし。ここもまた、住む人によって活用方法は無限に広がります。
リビングは土間からひと続きになっていますが、寒々しさを感じる心配はありません。というのも、室内の温度は床下空調でコントロール。リビングから洗面所、トイレ、そして2階の各部屋まですべて一定で、冬も足元から優しい暖かさに包まれて過ごすことができます。空調設備の配管にはニオイや菌を除去する装置も付けられており、ペットとの暮らしを快適にサポートします。
趣味に、愛犬と過ごす時間にと、多様な使い方が楽しめる約10 畳分の土間。大型犬とも余裕で遊べる広さ
天井裏の空調パイプに、ニオイや菌を除去する装置が付いている
屋久島地杉を使ったウッドデッキは高い耐久性と強度があり、やわらかな色合いも魅力
床下に空調機器が入っており、室内は足元から暖かい
開放感のある室内はどこにいても温度差がなく、心地よい空気に包まれる
木材を印象的に取り入れた玄関。愛犬のタカくんがお出迎え
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