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シッターの過失で愛犬が重症。治療費の賠償をめぐって対立


愛犬をペットシッターにあずけた男性は、戻ってきた愛犬の姿を見て頭が真っ白になった。元気だったスチューイーが、異物を飲み込んで重い症状に苦しんでいたのだ。

スチューイーは、ペットケアサービス「Rover」を通じて予約したシッターのもとで過ごしていた。ところが、自宅のカメラを確認すると、24時間のうち約17時間、シッターがバスルームや寝室に閉じこもり、スチューイーがほぼ放置されていたことが分かった。
その間、スチューイーは何度も嘔吐していた。しかしシッターは様子を確認せず、獣医師のもとへ連れて行くこともしなかった。

動物病院で検査を受けたスチューイーからは、細菌感染を伴う胃腸内の異物が見つかった。異物は最終的に排出され、飼い主はその写真を保管している。
さらに、担当獣医師からは、症状が異物の誤飲によって引き起こされたことを示す書面も受け取った。

当然、怒りのおさまらない飼い主はRoverに治療費の補償を求めた。請求額は5,272ドルだった。
しかし、Roverはこの請求を拒否した。同社が提供している「Rover補償」については、一定の条件下でペットの獣医療費などを補償する制度だと説明する一方、今回のケースは「原因不明の病気」に当たると判断したからだ。

飼い主が提出したのは、17時間にわたる放置を示すカメラ映像だけではなかった。嘔吐の様子や獣医師の診断、排出された異物の写真など、複数の証拠がそろっていた。
それでもRoverは、異物の摂取がシッティング期間中に起きたことを獣医師が確認できないことなどを理由に、補償対象外との立場を崩さなかった。

そこで飼い主は、Roverの経営陣への異議申し立てを検討した。消費者支援サイト「Elliott.org」を通じて同社に連絡し、獣医師の診断と補償を拒否した判断に食い違いがあるのではないかと問い合わせた。

その後、Roverは改めてケースを「徹底的に調査した」と説明した。そして補償対象にはならないという判断を維持しながらも、「一度限りの顧客サービスとしての配慮」として、276ドルのペットシッティング料金を返金すると決定した。

愛犬を安心して預けたはずが、17時間もの間ほぼ放置され、さらに高額な治療費まで発生した今回の出来事。訴訟や補償などがよくあるアメリカでは、明らかに過失があっても請求された側はそうやすやすと賠償金を支払わないということがわかる。

ペットシッターを利用する際には、万一に備えてカメラ映像や獣医師の診断書など、状況を確認できる記録を残しておくことが大切だろう。

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