ミシガン州のある女性が地元の公園を通りかかったとき、2匹の幼い子犬がすべり台で遊んでいるのに気づいた。彼女は見慣れないその2匹が放棄されたのだとわかり、すぐに動物保護施設に助けを求めた。
ミシガン州サギノー郡アニマル・ケア・アンド・コントロールの動物管理官であるペイジ・ピッツ氏は、「悲しいことに、このような通報は珍しいことではありません」と話す。
ピッツ氏ともう一人の管理官、ロドニー・ラドラム氏が公園に向かうと、子犬たちが遊具の上に身を寄せ合っていた。子犬たちは汚く、臭いもきつく、お腹が膨れていた。最初は怖がって近寄ろうとしなかったが、管理官たちは犬たちに優しく声をかけて慣れさせていった。
おやつをあげて信頼関係を築いたあと、2匹は保護施設に連れて行かれ、すぐに必要なケアと治療を受けた。その後、心地よい毛布と栄養価のある食事が与えられ、子犬たちはようやく自分たちの生活が良くなることを理解したようだった。
そして今、子犬たちの本当の性格が明らかになりつつあり、救助隊員たちはそのあまりの違いに笑うしかなかった。
「この子たちは典型的な子犬ですが、2つのまったく異なる性格を持っています。「黒と茶色の子はもう少し内気で、ちょっとおっちょこちょい。白と茶色の子はすばしっこくて賢く、少し外向的で威張り屋ね。2匹はとても仲が良く、今後、里親先ではほかの犬ともうまくやっていけそうです」と話す。
しかし残念なことに、まだ子犬で、どこでも可愛がってもらえそうであるがゆえに捨てられてしまったのかもしれない。
「私たちが保護している犬のほとんどは、生後3ヶ月の子犬から2歳の犬です。これは動物の問題ではなく、人間の問題なのです」とピッツ氏は言う。
2匹の子犬たちは現在、保護観察中だが、それが終わったら里親募集を開始する予定だ。幼くして苦境を味わったが、新しい飼い主のもとで楽しい人生を歩んでほしいと願う。