フロリダ州オーランドで、野生の熊がある家庭の玄関先に配達された45ドル分のファーストフードを盗む事件があった。
玄関に設置されていたセキュリティカメラがその一部始終をとらえていたが、そこには熊の驚くべき行動が映されていた。
被害に遭った家族はその日の晩、ウーバーイーツを通してアメリカで人気のメキシカンファーストフード「Taco Bell」の食べ物を注文した。配達員が食べ物が入った袋を玄関先に置くと、家の人が取りに来る前に大きな熊がやってきて袋ごと口に咥えて去っていった。
しかし、その後熊はなぜかまたその家に堂々と戻ってきた。どうやらお腹が空いていただけではなく喉も乾いていたようで、玄関先に残っていた炭酸ジュースを飲み始めたのだ。
家族がドアを開けたのは熊がすべての食べ物とジュースを奪って去ったあとだった。注文した食べ物が届いていないのを不審に思った彼らが、カメラの映像を見てショックを受けたのは言うまでもない。
その地域ではよく野生の熊が現れるそうで、特に秋には食べ物を求めて人が住む地域にやってくる。被害家族が熊による被害についてウーバーイーツに報告したところ、支払った分を払い戻してくれたそうだ。
美味しいファーストフードとドリンクのコンボセットを堪能したどろぼう熊。味をしめてまたやってくる可能性が高いため、同じ被害に遭わないように家族はフードデリバリーをやめ、外出する際はドアを開ける前に必ずカメラの映像を確認しているようだ。ドアを開けたら目の前にお腹を空かせた熊が待ち構えていた、なんてことがあったら洒落にならない。