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タクシーに飼い猫を誘拐された男性が無事に猫と再会


テキサス州でタクシーの運転手が飼い猫を誘拐するという理解しがたい事件が起きた。

オースティン市に住むパラッシュさんは、2歳の飼い猫タックスの体調があまり良くないようだったため、一般人による乗車サービスLyftを使って動物病院に連れて行こうとした。

しかし病院にたどり着き、パラッシュさんが車を降りて後部座席に置いたタックスの入っているキャリーバッグを取ろうとした瞬間、車はいきなり動き出してタックスを車内に乗せたまま走り去ろうとしたのだ。
焦ったパラッシュさんは車の窓を叩き、叫びながら走って追いかけたが、ドライバーはそのまま停まらずに走り去って行った。

その後すぐにパラッシュさんはドライバーに電話をしたり、メッセージを送ったりしたが何の返答もない。2時間後にやっと返信がきたが、「黒と白の猫など知らないし、車には何も残っていない」と否定した。

パニックになったパラッシュさんは警察に連絡して捜査依頼を提出し、さらにLyftのサポートセンターにも電話をした。しかし「のちほどドライバーに連絡して事情を聞きます。お客様のアイテムが戻った際は返却の手間として20ドルをお支払いします」というマニュアル通りの冷たい応対だった。

当事者とやり取りしても解決できないと思ったパラッシュさんは、SNSを通してネット住民に助けを求めた。するとそのツイートは数時間で1000万回以上閲覧され、何百人もの人が返信を書き込んだ。なかにはLyftや地元のニュースステーションに電話をしてくれた人もいた。

警察がドライバーに連絡をしたようで、その日の夜にパラッシュさんはドライバーから電話を受けた。しかしその説明の内容は「自分は猫アレルギーなのでパラッシュさんが猫をキャリーに入れていたと知っていたら乗車を断っていた。猫がいると知って気が動転したから急いで走り去った。その後、何人かの客を乗せたが、誰も猫がいるとは言わなかった」という不可解なものだった。

Lyftはすべてのドライバーと乗客に向けて猫の写真を送って情報を求めるとともに、ドライバーへの中傷行為を慎むようSNSに発信した。
翌日、Lyftのメンバーの1人が動物病院から1マイルほど離れた所にある不動産会社の外で隠れているタックスを見つけ、パラッシュさんに引き渡した。しかしタックスが入っていたキャリーはどこにも見つからなかった。

タックスはお腹が空いて不安そうだったが健康状態は良く、パラッシュさんはSNSを通じてサポートしてくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えた。診察代はもちろんLyftが全額支払ったようだ。

警察はなぜタックスがその場所に放置されたのか、ドライバーとの関係をさらに捜査していく方針だ。事件の全貌が明らかになるのをネット住民も首を長くして待っていることだろう。

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