オーストラリアのゴールドコーストは世界中からサーファーが集まる人気サーフィンスポットだ。
しかしサーフボードに乗っているのは人間だけではない。犬が波乗りを楽しむのは珍しい光景ではなくなり、近年ではアヒルも海にやってくるそうだ。
しかし、私たちの想像を遥かに超える動物を持ってきたサーファーがいる。なんとその男性はペットのヘビを携えて波に乗っていたのだ。
Higor Fiuzaという名前のその男性は、飼っているカーペットパイソンをボードに乗せ、一緒に波に乗っている姿をみずから撮影。その動画はSNS上で大きな話題を集めたが、それは野生動物保護に関わる人々の目にも留まり、事態は一気に男性にとって都合の悪い方向へ変わってしまった。
男性はヘビを公共の場に持ち出してはいけないという決まりを破り、ヘビや周りの人々を危険に晒したとして罪に問われ、2322豪ドル(22万円)の罰金を支払わされた。
「不必要に冷血動物であるヘビを春先の海に入れるという行為は、ヘビにとって身体的にも精神的にもかなりのストレスだっただろう。水の中で生息できるのは海ヘビだけで、ほかのヘビを水に入れたら寒さで死んでしまう危険もある」と、野生動物監視員のマクドナルド・ジョナサン氏は男性を批判している。
男性はヘビと10回近く海に来たことがあり、ヘビは海で泳ぐのが大好きだからサーフボードにも乗せたと説明している。たとえ本人たちがよかったとしても、ヘビを海に入れることで病気が広がるなど、生態系に悪い影響を与えるリスクもある。
動物をネタにしたSNSは人気があるが、それゆえに話題作りのために常識を逸脱した行為をする人が増えている。そのうちにペットのサメやワニとサーフィンをする人が出てくるのではないかとヒヤヒヤする。