将来を期待された8頭の警察犬が夏の暑さに負けて命を落としてしまった。
悲劇が起きた日、亡くなった8頭を含む計18頭のジャーマンシェパードは、シカゴ国際空港からトラックでミシガン市にある警察犬の訓練施設へと移動する予定だった。
しかし、道中で2時間の渋滞に巻き込まれ、さらにトラックの荷台スペースに設置されていたエアコンが故障。ドライバー側のエアコンは稼働していたため、運転手は犬たちが暑さに苦しんでいることに気づかなかった。
その後、犬たちが異様な声で吠えていたので車を停め、ドアを開けると犬たちは暑さに苦しんでおり、何匹かは瀕死状態だった。ただちに救急が駆けつけて応急処置をしたが、頭数が多いため現場にいた一般人も苦しんでいる犬をどうにか助けようと手を差し伸べ、現場は混乱状態だった。
この事故で少なくとも8頭の犬が死亡し、ほかの犬たちは動物病院に運ばれて治療を受けているようだ。
人間による虐待ではなく、機械の故障が招いた悲劇ではあるが、ドライバーは責任を感じて自分を責めているかもしれない。
警察当局は「犬たちの命が失われたことは悲劇的で、この事故に関わったすべての人々に思いと祈りを捧げます」と述べた。生き残った犬たちが1日も早く回復し、立派な警察犬として活躍してくれることを願いたい。