カリフォルニア州サンノゼに住む60歳のアリソンさんは、6月17日に父親の100歳を祝うパーティを開いた。そこにはなんと200匹以上の犬が集まり、犬好きの父を大喜びさせることができた。
パーティのきっかけとなったのはちょうど1年前。アリソンさんは父のロバートさんの100歳の誕生日には何か特別なことをしてあげたいと隣人に話していた。
ロバートさんは数年前から介護施設で穏やかに暮らしているが、妻や友人たちに先立たれ寂しい思いをしていた。アリソンさんが飼い犬を連れてロバートさんを訪ねると喜んで笑顔を見せたが、その飼い犬も2020年に他界してしまった。
我が家にはいなくても、近所には犬を飼っている人がたくさんいる。100歳の誕生日には父を家に呼んで犬たちのパレードを父に見せてあげたい。
アリソンさんはそんな想いをインターネットを通して近所の人々に呼びかけた。すると彼女の思いに賛同した人々がさらに知人に呼びかけ、コミュニティが一丸となってロバートさんの誕生日を盛り上げようと立ち上がった。
誕生日当日にはアメリカ各地に住むロバートさんの子や孫たちが集まり、ロバートさんの誕生日会の手伝いに駆けつけた。朝から晩までひっきりなしに犬たちがやってきて、地域の人々や犬たちに飲み物や食べ物がふるまわれた。
ロバートさんは玄関前に座って個性豊かな犬たちのパレードを存分に楽しみ、地域の人々からのお祝いの言葉に感無量の様子だった。
アリソンさん一家の願いを叶えてあげたい。私たちも楽しもう!と声を掛け合い、犬を200匹以上も集めてしまう優しさにあふれるコミュニティ。犬好きだったらそんなところに住んでみたいものだ。