
災害時にペットの暮らしがどう変わるのか── 住まいと日常生活の視点から考えていくシリーズの第1回目です。
地震のとき、犬・猫の暮らしはどう変わる?
突然の大きな揺れとともに、ペットの日常も揺らぐ
ある日、静かな部屋でくつろいでいるとき。突然、聞いたことのない大きな音と強い揺れが我が家を襲ったとしたら――
何が起きたのか理解する前に、立っていられないほどの揺れが続き、部屋の中は一気に非日常へと変わります。
家具がきしみ、物が落ちる中、私たちはただ身を守ることしかできません。そのとき、犬や猫はどう感じているのでしょうか。

食器が割れる音や建具が倒れる音に驚き、身を隠そうとするコ。大きな揺れに恐怖で動けなくなってしまうコ。
激しく鳴いたり、落ち着きを失って逃げ出そうとするコもいます。理由がわからないまま恐怖だけを感じ取り、飼い主の不安さえも敏感に受け取ってしまいます。
人は地震だと理解し、情報を集め、次に何をすべきかを考えることができます。
しかし、ペットは「何が起きているのか」を知ることができません。ただ、揺れや音、周囲の変化をそのまま受け止めるしかないのです。
災害は、特別な出来事ではなく日常生活の延長線上にあります。
もしものとき、できるだけいつもの生活に近い状態を保てるかどうか。その差が、愛犬や愛猫の不安を小さくすることにつながります。
地震が起こると、犬や猫はどうなる?

地震発生の瞬間、犬や猫は強い揺れや音に驚き、理由の分からない恐怖にさらされます。多くのケースで見られるのは、次のような行動です。
- 怖がって物陰に隠れる
- 飼い主から離れなくなる、逆に近づくと威嚇する
- 窓やドアの隙間から外に出ようとする
また、発災直後だけでなく、その後の生活環境の変化によって、食欲が落ちる、水を飲まなくなる、夜鳴きが続くなど、ストレスによる不調が表れることもあります。
今日から見直したい住まいの備え 1、2、3

「もしも」のとき、どれだけ普段に近い暮らしを続けられるか。その視点で、モノ・空間・暮らしの備えを見直しておくことが、愛犬や愛猫の安心につながります。
1、モノの備え
地震が起きたあと、ペットの不安を大きくするのは、揺れに加え「いつもの生活ができなくなること」です。
食事や排泄、休む場所など、日常の行動をできるだけ保つために、必要なモノをあらためて見直してみましょう。
必ず備えておきたいモノの例
- ペット用ケージ、キャリー
- 1週間分を目安にしたペットフードと水、食器
- リード、首輪
- 常備薬、健康状態が分かる書類
- ペットの写真、飼い主の連絡先 など
2、空間の備え
揺れを感じたとき、ペットは本能的に「安全な場所」を探します。その行動を止めることはできませんが、住まいの環境を整えることで、ケガや混乱のリスクを減らすことができます。
住まいの中で見直したいポイント
- 窓ガラスに 飛散防止フィルムを貼る
- 避難路をふさがないよう ドアにはストッパー、 家具・家電は転倒防止金具で固定
- ペットが身を隠せる、 低くて安全な居場所をつくる
- 床は滑りにくい素材を選び、パニック時の転倒を防ぐ など
3、暮らしの備え
大きな地震のあと、インフラ復旧や支援が行き届くまでに数日から1週間ほどかかることがあります。その間、少なくとも1週間は自力で生活できる備えを意識しておきたいところです。
日常生活を続けるために考えておきたいこと
- 停電時でも使える蓄電池や ポータブル電源を確保
- 暑さや寒さからペットを 守る方法を考えておく
- ペットの飲み水はいつも複数の場所に多めに用意 など
電気やガスが止まったら、どうすればいいの?

停電時は、乾電池式のライトやランタンで明かりを確保し、ペットが落ち着ける場所を作りましょう。
スマホも一時的な明かりになります。また、カセットコンロがあるとお湯を沸かせるなど幅広く活用でき、心強い備えになります。
停電が長引く場合に備え、太陽光発電や蓄電池、電気自動車など、自宅で電気をまかなう仕組みを備えておくことも、できるだけ日常を保つための選択肢のひとつです。
ノートまとめ
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