真っ白でふわふわな被毛に、つぶらな瞳が愛らしい「マルチーズ」。

古くから貴族に愛されてきた歴史があり、その美しくも可愛い姿に憧れてお迎えを検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に暮らすとなると「どんな性格なの？」「初心者でも飼いやすい？」といった不安も湧いてきますよね。

この記事では、マルチーズの基本的な性格から性別による違い、幸せに暮らすためのしつけのポイントまで解説します。

マルチーズの基本情報

まずはマルチーズの体の特徴や歴史を確認しましょう。

大きさ・見た目の特徴

マルチーズは、体高20〜25cm程度、体重3～4kg前後の小型犬です。

全体的に華奢な骨格をしていますが、コンパクトでバランスの取れた体型をしています。

ダークブラウンの瞳と、黒い鼻が白い被毛に映え、見た目の可愛らしさも魅力です。

被毛と毛色の種類

マルチーズは、純白でシルクのような光沢のある長い被毛が特徴的です。

アンダーコートがないシングルコートのため、換毛期がなく、抜け毛が比較的少ない傾向にあります。

基本の毛色は純白ですが薄い色が混じる場合もあり、淡いアイボリーの色合いはジャパンケネルクラブ（JKC）の標準として認められています。

参考：一般社団法人 ジャパンケネルクラブ

平均寿命と気をつけたい病気・ケガ

マルチーズの平均寿命は12歳から15歳前後とされており、小型犬の中では標準的な寿命の長さといえます。

マルチーズとの生活で気をつけたい病気やケガについて知っておくと、平均寿命より長生きする可能性はあるでしょう。

マルチーズが気をつけたい病気・ケガは以下のとおりです。

• 膝蓋骨脱臼
• 僧帽弁閉鎖不全症
• 骨折

膝蓋骨脱臼や骨折などは、室内の環境を整えると予防できる病気・ケガです。

日頃から愛犬をよく観察しておくと、病気の早期発見ができ、長生きにつながります。

マルチーズの歴史

マルチーズは、紀元前1500年頃、フェニキア人がマルタ島に持ち込んだ犬が祖先とされています。

ほかの犬種のように作業犬として活躍してきておらず、最初から愛玩犬として愛されてきた歴史を持ちます。

14世紀頃にフランス、19世紀には英国のビクトリア女王に愛され、貴族の間でステータスシンボルとなりました。

現在では、愛玩犬として生まれた歴史から穏やかで愛情深い性格になり、多くの人に愛されています。

マルチーズの性格の特徴

マルチーズは人間を深く信頼しており明るい性格ですが、わがままな一面も見られます。

マルチーズを飼育するには、可愛い一面だけでなく、しつけが大変な部分も知っておくことが大切です。

ここでは、マルチーズの性格について解説します。

明るく人懐っこい性格

マルチーズは陽気で遊び好きな性格をしており、人間と一緒に過ごす時間を好みます。

飼い主さん以外の知らない人やほかの犬に対しても、友好的に接する犬が多いでしょう。

学習能力が高く、ボール遊びや引っ張りっこ遊びなど、飼い主さんとのコミュニケーションを重視した遊びを好むのもマルチーズの特徴です。

甘えん坊で寂しがり屋

マルチーズは常に家族と一緒に過ごしたいという欲求が強く、一人にされる状況を嫌う傾向があります。

長時間放置されるとストレスを感じやすく、体調に影響するケースも少なくありません。

そのため、一人でも落ち着いて過ごせるように、子犬の頃から留守番の練習をさせることが大切です。

わがままで性格がきついと感じることも

マルチーズは、上品な見た目に反して、意思がはっきりしているのが特徴です。

自分の希望が通らないときには拒絶し、飼い主さんの指示を無視する場合もあります。

さらに甘やかして育てると、自分の希望は絶対に聞いてくれると思い込み、攻撃的になったり無駄吠えしたりと問題行動につながるケースもあるでしょう。

そのため、マルチーズと暮らす際には、愛犬の意見ばかり聞かず、堂々とした態度で接することを意識しましょう。

オスとメスの性格の違い

マルチーズは、性別によってやや性格が異なるとされています。

性別による傾向の違いは、以下のとおりです。

オスは、飼い主さんにべったりと甘える犬が多いため、思いっきり甘えられたい人に向いています。

一方、メスは頭が良く、一度教えたことはすぐに理解しやすいため、犬の飼育初心者でも飼いやすいと感じる人が多いでしょう。

マルチーズは飼いやすい？性格から見る家庭との相性

マルチーズは、犬の飼育初心者でも比較的飼いやすいとされています。

しかし、家庭環境や飼い主さんのライフスタイルによっては、飼育が難しいと感じる場合もあります。

ここでは、マルチーズの性格から見る家庭との相性を見ていきましょう。

犬の飼育初心者でも飼いやすい

マルチーズは従順で人懐っこい性格をしているため、初めて犬を迎える家庭でも、飼いやすい犬種とされています。

頭が良く基本的なしつけやルールは、一度教えると覚えられるため、しつけがしやすいでしょう。

運動量も多くなく、家の中での遊びと散歩で満足しやすい点も飼いやすい理由の1つです。

子どもがいる家庭や多頭飼いにおける注意点

子どもがいる家庭や先住犬がいる家庭では、マルチーズと暮らす際に注意が必要です。

マルチーズは愛情深い性格の犬が多く、子どもとも仲良く暮らせるでしょう。

しかし、体が小さいため、乱暴な扱いでケガをする恐れがあるため、子どもと遊ばせるときは、必ず大人が見守ることが不可欠です。

また、先住犬がいる家の場合、嫉妬から先住犬に攻撃的になる可能性があります。

それぞれの愛犬に平等に接することを意識し、適切な距離感を見極めることがトラブル予防に効果的です。

分離不安にならないための対策が不可欠

マルチーズは、寂しがり屋な性格をしているため、長時間の留守番のストレスで分離不安を発症するリスクが高いでしょう。

分離不安とは、一人になることの恐怖や不安から吠えたり物を破壊したり、体調を崩したりする精神的な病気とされています。

マルチーズが分離不安にならないためには、以下のような対策が必須です。

• 過剰なスキンシップを避ける
• 子犬期から一人の時間を意図的に作る
• 外出や帰宅のときのおおげさな挨拶を控える
• ケージを安心できる場所として教える

いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、徐々に慣らしていくことを意識しましょう。

マルチーズを留守番させる際には、「HDペットカメラ」が役立ちます。

「HDペットカメラ」は、スマホで留守番中のペットの様子を確認できるペットカメラです。

左右約360度、上下約90度の広範囲を見渡せるのが魅力。

カメラには動体検知センサーと赤外線センサーを搭載しており、ペットの動きを捉えて撮影もできます。

マルチーズの性格に合ったしつけのポイント

マルチーズは頭が良く、信頼した相手には従順なので、比較的しつけがしやすい犬種です。

しかし、わがままで気が強い一面もあるため、日頃の接し方には注意が必要です。

ここでは、マルチーズの性格に合わせたしつけのポイントを3つ解説します。

甘やかしすぎない

マルチーズはぬいぐるみのような愛らしい見た目をしており、可愛さに負けて愛犬の要求をすべて受け入れてしまう飼い主さんも多いでしょう。

しかし、要求を受け入れて甘やかしてしまうと、愛犬は「吠えたり噛んだりすると要求が通る」と誤解し、ますますわがままになります。

そのため、マルチーズとの暮らしでは、すべての要求に応じるのは控えましょう。

たとえば、「なにかを要求するために吠えている場合は無視する」「抱っこして欲しくて飛びついたら一度お座りさせる」など、ルールを決めておきましょう。

このようなルールを家族全員で共有し、一貫した態度で愛犬と接すると、信頼関係を築くことにもつながります。

ほめて伸ばすしつけを意識する

マルチーズは叱られることに恐怖しやすいため、厳しい罰よりも成功をほめるしつけが効果的です。

たとえば、愛犬がおやつが欲しくて吠えているとき、吠えるのを叱るのではなく、吠えるのをやめたときによくほめるのを繰り返しましょう。

そうすると、愛犬が「静かにしているとほめてもらえる」と学習し、次第に要求吠えが軽減されます。

信頼関係を築くためにも、笑顔で接する時間を増やしましょう。

社会化に力を入れる

マルチーズは、繊細で警戒心が強い一面もあるため、社会化に力を入れることが大切です。

社会化とは、生後3週から14週頃までの時期に、さまざまな刺激を体験させることです。

知らない人やほかの犬に会わせたり、外出して外の音に慣れさせたりすると、将来的に過剰な警戒心や恐怖心を抱きにくくなります。

最初は抱っこの状態で外の世界を見せ、少しずつ段階を踏んで、さまざまな経験をさせてあげましょう。

マルチーズを飼う際の飼育環境づくり

マルチーズと暮らす際には、体格や性格を考えた環境作りがケガやストレスの防止に役立ちます。

ここでは、マルチーズを飼う際の飼育環境づくりについて解説します。

滑り止め対策をする

マルチーズは、膝蓋骨脱臼や骨折などのケガが多い犬種のため、滑り止め対策は不可欠です。

具体的な滑り止め対策は以下のとおりです。

• 敷物を敷く
• ペット用のワックスを塗布する
• フロアコーティングを活用する
• 足裏の毛をカットする

マルチーズと暮らす部屋の滑り止め対策には、「ドッグライフコート プレミアム」を検討してみてください。

「ドッグライフコート プレミアム」は、ペットの足腰負担軽減を第一に考えて開発されたフロアコーティングです。

UVコーティングに特殊なグリップ材を配合し、コーティング表面に軽微な凹凸があるのがポイント。

凹凸が愛犬の肉球にフィットし、滑り止め効果を高めています。

硬度が高く、愛犬が思いっきり走っても傷つきにくいのも魅力です。

静かで安心できる居場所を作る

マルチーズは神経質な面があるため、誰にも邪魔されずに休める場所が必要です。

家族の気配を感じつつ人の通り道にならない静かな場所に、ケージまたはクレートを設置しましょう。

ハウスを安全な場所だと教えると、精神的に安定し、警戒吠えの軽減につながります。

室温を一定に保つ

マルチーズはアンダーコートがないため、体温調節が苦手です。

寒さや暑さの影響を直接受けやすく、体調を崩すケースも少なくありません。

そのため、マルチーズが過ごす部屋は、夏は25度前後、冬は20度から23度程度を目安に維持しましょう。

とくに冬場は足元から冷えやすいため、厚手の毛布なども用意して低体温症を防ぐ必要があります。

また、夏場は室温だけでなく湿度にも配慮すると、熱中症や皮膚トラブルのリスクを軽減できます。

外出中でも室温を一定に保ちたいという飼い主さんには、「IoTホームリンク ライフアシスト２」がおすすめです。

「IoTホームリンク ライフアシスト２」は、家電をインターネットにつなぎ、外出先でもコントロールできるIoTデバイスです。

エアコンのオンオフができるだけでなく、カメラにつなげば愛犬の様子を確認できるのも魅力。

愛犬を安心して留守番させたい方にぴったりな商品です。

マルチーズの性格を理解して良いパートナーに

マルチーズは明るく人懐っこい反面、寂しがり屋で繊細な一面も持ち合わせています。

その愛らしさから甘やかしてしまいがちですが、毅然とした態度でしつけを行い、自立心を育むことで信頼関係を築けます。

適切な室内環境を整え、たっぷりの愛情を注げば、マルチーズはあなたにとってかけがえのないパートナーになるでしょう。

今回の記事を参考に、愛犬との暮らしを楽しんでみてください。