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猫がいる家は大掃除に注意!脱走防止と愛猫のストレス軽減のコツをご紹介

季節の節目や年末の大掃除シーズン、猫と暮らす飼い主さんにとって心配なのが「愛猫の脱走リスク」ではないでしょうか?

大掃除中は、換気や大きな家具の移動、ゴミの搬出などで普段以上に窓やドアを開放する機会が増えます。

好奇心旺盛な猫にとって、普段は開かない場所が開いている状況は「冒険のチャンス」です。

一方で、普段と違う環境変化や掃除機の大きな音は強いストレス源となり、パニックで逃げ出してしまうケースも少なくありません。

本記事では、大掃除中の猫の脱走を防ぐ事前準備から、愛猫のストレスを最小限に抑える方法まで解説します。

大掃除を始める前に、ぜひ参考にしてみてくださいね。

猫がいる家の大掃除で注意すべき3つのリスク

猫がいる家の大掃除で注意すべき3つのリスク

猫と暮らすご家庭で「大掃除」をおこなう際は、特別な注意が必要です。

普段の掃除とは異なり、大掃除では家具の移動や開口部の開け閉めが多く、さまざまなリスクが発生するためです。

ここでは、大掃除で起こりがちなトラブルについて解説します。

脱走や閉じ込め

大掃除中は、愛猫の脱走や思わぬ閉じ込め事故に注意しましょう。

大掃除では、玄関や窓を開ける回数が増えたり、家具の裏やクローゼットなどに、意図せず猫が入り込んでしまうリスクが高まるためです。

たとえば、換気で開けておいた窓から猫が脱走してしまったり、家具の移動や配置換えの際に、家具の隙間に猫が隠れてしまい、そのまま気づかず閉じ込めてしまったり。

愛猫の脱走や閉じ込めを防止するには、掃除を始める前に猫の位置を常に確認し、家族で声かけをしながら目配りをするなどの工夫をしましょう。

洗剤などの誤飲や誤食

大掃除で使用する洗剤などは、猫が誤飲・誤食をしないよう細心の注意を払いましょう。

大掃除では、普段は使わない強力な洗剤や除菌剤を使用する場面が増えますが、猫が誤って口に入れてしまうと、中毒を引き起こす危険があります。

また、掃除で使用するビニール紐や袋、捨てる予定の小物なども、猫にとっては誤飲・誤食のリスクがあります。

これらに猫の手が届かないよう、使用後の片付けを徹底しましょう。

誤飲・誤食の予防策のひとつとして、猫にやさしく安全性の高い洗剤を選ぶのも効果的です。

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騒音や模様替えによるストレス

大掃除に伴う「騒音や模様替え」は、猫にとって大きなストレスになります。

掃除機の轟音や家具を引きずる音、人の慌ただしい足音などは、聴覚の鋭い猫にとって不安や恐怖を感じさせる騒音です。

また、猫は自分の「縄張り」を大切にする生き物なので、大掃除で家具の位置が変わるなどの“環境の変化”に対して強いストレスを感じやすいのです。

大掃除の際は、できるだけ愛猫が安心できる場所を用意し、必要に応じて静かな部屋に避難させるなど、猫目線での配慮を忘れないようにしましょう。

大掃除前の準備|脱走防止対策をしておこう

大掃除前の準備|脱走防止対策をしておこう

大掃除を安全に進めるうえで重要なのは、作業を始める前の「事前準備」です。

大掃除当日は「掃除」という作業に集中してしまい、どうしても愛猫への注意が散漫になりがちだからです。

ここでは、大掃除中に猫が脱走しないための準備について解説します。

脱走のおそれがある経路を事前にチェックする

まず、家の中にある「猫が脱走するおそれがある経路」をすべて洗い出し、それぞれの点検から始めましょう。

大掃除中はベランダの窓や玄関など、普段よりも開け閉めする回数が格段に増えます。

好奇心旺盛な猫は、少しの隙間や破損した網戸からもすり抜けてしまう場合があるため、注意が必要です。

猫が脱走しやすい場所は、次のとおりです。

  • ゴミ出しなどで人の出入りが激しくなる「玄関」
  • 換気のために開放する「窓」「ベランダ」
  • 破損している網戸  など

「網戸に破れや緩みはないか」「窓のストッパーは正常に機能するか」など、大掃除を始める前に点検しておきましょう。

さらに、タンスや本棚など、大きな家具を動かした際に一時的に現れる「壁との隙間」が、猫の通り道になる可能性もあります。

事前に掃除の段取りをシミュレーションし、危険箇所がないか予測しておくと安心です。

脱走防止アイテム・グッズを設置する

猫の脱走防止には、専用アイテムの活用がおすすめです。

ペットゲートや脱走防止ネット、脱走防止柵などのアイテムを使い、物理的に猫の行動範囲を区切ることで、脱走リスクを大幅に減らします。

アイテムの設置は、大掃除の前日までに済ませておきましょう。

大掃除当日に慌てて設置すると時間が足りなくなったり、正しく設置できず隙間ができたりとトラブルが発生するおそれがあるからです。

おすすめの脱走防止アイテムについては、記事の後半でご紹介します。

猫にとっての「安全な避難場所」を確保する

大掃除中に愛猫が安心して過ごせる「避難場所」を用意してあげましょう。

大掃除している場所から完全に隔離された“安全なスペース”は、猫のストレス軽減や脱走防止に役立ちます。

具体的には、掃除をしない部屋を1つ決めて、そこを「猫専用ルーム」にします。

その部屋には、以下のものを用意しましょう。

  • 水や食事
  • 普段愛猫が使用しているトイレ
  • お気に入りの毛布、おもちゃ  など

猫は狭く暗い場所を好むため、ダンボールや猫ハウスなどの隠れ家を作ってあげるのも効果的です。

戸建ての場合は、階段付近に脱走防止策を設置して、1階と2階でゾーン分けをし、掃除していないフロアを丸ごと避難場所にする方法もあります。

脱走防止のためのルールを作る

「猫の脱走防止のための共通ルール」を作り、家族間で共通・徹底しましょう。

複数人で掃除をしていると、猫の居場所や行動を全員が把握できていない場合があります。

特に大掃除中の慌ただしい状況では「誰かが愛猫を見ているだろう」という思い込みから、猫への注意が手薄になりがちです。

たとえば、こんなルールを決めてはいかがでしょうか?

  • 掃除中はドアを締め切る
  • 出入りの際は、猫の居場所を確認する
  • 必ず猫が別の部屋にいるのを確認してから、窓を開ける
  • 猫の見守り担当を決める               など

明確なルールを設定し“チーム”として同じ危機意識を共有することで、脱走リスクを最小限に抑えられます。

大掃除中の愛猫のストレスを和らげる方法

大掃除中の愛猫のストレスを和らげる方法

大掃除中は、猫の脱走防止といった物理的な安全対策だけでなく、愛猫のストレスを和らげる「メンタルケア」も重要です。

猫はもともと聴覚が鋭く、掃除機などの大きな音に敏感なため、騒音への対策が求められます。

騒音の少ない掃除機を選び、使い方も工夫する

大掃除で使用する掃除機は、できるだけ“静音タイプ”を選び、猫のストレスを減らしましょう。

掃除機の甲高いモーター音は、猫に強い恐怖を与えパニックを引き起こすおそれがあり、脱走を誘発する原因になるからです。

たとえば、一般的な掃除機の騒音レベルは約70dBであるのに対し、市販の静音タイプの掃除機は60dB前後と、かなり騒音が抑えられています。

また、掃除機を使用する時間を短くしたり、猫がいる一番遠い部屋から掃除機をかけ始めるなど、使い方にも工夫してみましょう。

さらに、フローリングなどでは、掃除機を使わずにモップやほうきで済ませるだけでも、猫の精神的な負担は変わります。

掃除の合間に声をかけて安心させる

掃除道具の工夫と合わせて、掃除の合間に飼い主さんがやさしく声をかけ、コミュニケーションをとることも、猫の心を落ち着かせるためには不可欠です。

大掃除中でもときどき掃除の手を止め、穏やかなトーンで話しかけたり、そっとなでてあげたりするだけでもきっと猫は安心するはずです。

また、おやつタイムを設けて「怖いことばかりじゃないよ」と伝えてあげるのも良いですね。

猫がいる家の大掃除スケジュールの立て方

猫がいる家の大掃除スケジュールの立て方

猫と暮らす家の大掃除を計画的に進めるには、猫の安全とストレス軽減を第一に考えたスケジュール作りが大切です。

一度にすべての部屋を掃除するのではなく、効率的でかつ、愛猫が安心できる方法で大掃除を進めましょう。

ゾーンを分けて掃除を進める

大掃除では、家全体をいくつかの「ゾーン(区域)」に分け、一つずつ掃除を進めていく方法がおすすめです。

掃除するエリアを限定することで、猫の「安全な避難場所」を常に確保できるからです。

たとえば、以下のようにゾーン分けします。

  • リビング
  • キッチン
  • 寝室・個室
  • (キッチン以外の)水回り
  • 廊下・階段・玄関     など

ゾーンをこまかく分けると、それぞれの掃除にかかる時間が短くなり、飼い主さんの疲労感や猫のストレスを軽減できます。

この方法であれば、避難場所に愛猫を隔離できるので、脱走リスクの抑制にも効果的です。

「一気にまとめて」ではなく数日に分けて掃除する

最も推奨したいのが「一気にまとめて大掃除」ではなく「数日に分けてコツコツ」掃除をおこなう考え方です。

1日で大掃除を終わらせようとすると、どうしても作業が長時間に及び、猫は逃げ場のないストレスに長時間さらされ続けます。

大掃除は重労働です。

一度に済ませようとすると飼い主さん自身も疲労困ぱいし、猫への配慮も欠けてしまいがちに……。

数日に分けて掃除すれば、体力的な負担が減り、常に冷静な状態で愛猫の安全を見守る余裕が生まれます。

年末などの大掃除で一気に掃除を進めるより、日頃からこまめに掃除を積み重ねる習慣をつけるのが理想ですね。

大掃除におすすめな脱走防止・ストレス軽減アイテム3選

猫の安全を確保しながら、スムーズに大掃除をおこなうためには、脱走防止やストレス軽減に役立つアイテムの活用がおすすめです。

掃除中の騒音を軽減する|パーフェクトバリア吸音パネル

掃除中の騒音を軽減する|パーフェクトバリア吸音パネル

掃除による騒音が気になるときは「パーフェクトバリア吸音パネル」を活用しましょう。

吸音パネルを使うことで、大掃除中の騒音を和らげる効果が期待できます。

たとえば、掃除機をかけている部屋など、騒音の発信源にある場所に設置しましょう。

騒音が広がる前に吸収し、他の部屋に騒音が伝わるのを防ぎます。

この製品は、ピンや両面テープで手軽に取り付け・取り外しできる点も魅力のひとつです。

マスキングテープを貼った上から設置すれば、壁を傷つけることなく取り外せるので、賃貸物件でも安心してお使いいただけます。

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玄関からの脱走を防ぐ|リリーブ

玄関からの脱走を防ぐ|リリーブ

玄関からの脱走防止には、玄関ドア専用の折戸式網戸「リリーブ」の設置が有効です。

大掃除中は、ゴミや不要になった家具などの運び出しで玄関を開ける回数が増えるため、猫がすり抜けて脱走してしまうリスクが高まります。

玄関ドアの前に「もう一つの扉」であるリリーブを設けることで、物理的に脱走リスクを抑えられるのです。

大掃除中に換気をしたいときも、玄関ドアを開けてリリーブを閉めておけばOK。

金属製パネルを採用しているので、猫が引っ掻いても破れる心配がありません。

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部屋を区切って脱走を防止する|にゃんがーど

部屋を区切って脱走を防止する|にゃんがーど

掃除する部屋と、猫の避難場所を分離するなど、家の中でエリアを分けて掃除したいときには「にゃんがーど」が便利です。

にゃんがーどは、風や視線を通しながらも、猫の移動を防げるので「猫を閉じ込めずに安全を確保したい」という飼い主さんの要望に応えてくれます。

たとえば、階段前ににゃんがーどを設置しておけば、1階と2階でエリア分けをする際に、猫を別フロアに隔離しておけます。

突っ張り式なので、賃貸物件でも天井や壁を傷つけることなく設置できるのも利点です。

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まとめ:猫の安全を第一に!大掃除はコツコツ進めよう

大掃除は家の中をリフレッシュする大切なイベントですが、愛猫の安全とストレス軽減への配慮を忘れてはいけません。

便利なアイテムを活用しながら、無理のない計画でコツコツ進めていきましょう。

スッキリとした家で、愛猫との毎日をもっと快適に過ごしてくださいね。

この記事を書いたペットとの暮らしの専門家
安美 サヨリ
    猫2匹と暮らす二級建築士。
    (キジトラ/男の子)(キジシロ/女の子)




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